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図書・資料・文化財保存

書籍の保存環境対策 カビ対策


カビの胞子は空気中に常に存在し、一般に湿気があり(相対湿度65%以上)、暗く、空気の流れの悪いところで発生します。この被害により貴重な資料がカビの酵素により紙力が極端に落ちる「老け」が生じたり、フォクシングと呼ばれるシミが発生することがあります。
カビは人体によっても有害であり、一度発生すると瞬く間に大量繁殖するものが多く、対策として総合的な保存環境の整備が重要となります。

環境調査
カビの被害に加え紙資料の劣化の多くは、温湿度の急激な変化によってもたらされます。特に短時間に繰り返し温湿度変化が生じると、急速に劣化は進みます。保存対策は書庫環境の調査から行うのが最も効果的です。
温度・湿度計測器(データロガー)を使用し、一定期間の温湿度を測定した後、最も効果的な対策を御提案します。

環境整備
1.保管環境の温度・湿度管理のご提案
保存物の特性や運用方法を考慮し、最適な空調システムや断熱システム、除湿機、送風機等をご提案します。

2.書架の配列や配架位置の見直し
結露が生じたり、書架が空気の流通を妨げている場合は、配列や配架位置を見直します。

3.集密書架のご提案
既存書庫の棚設備を見直し、収容量アップを図るとともに、最適な集密書架プランをご提案します。

4.保護紙のご提案
貴重な資料を護るためにAFシリーズやアーカイバルボードなどの高品質の中性紙、相対湿度の安定化に効果が高いHCボードなどをご提案します。

カビの発生調査と除去
万が一にもカビの発生が疑われる場合は、被害状況、除去対象、資料冊数の確認を行います。

カビの除去
1.クリーニングと殺菌
発生が確認された場合は、活性化しているカビ(ジメジメしていて、カビ臭い)を乾燥させて不活性にしなければなりません。
乾燥させる前には適切なクリーニングと除菌を行いカビの胞子を除去し、発生し難い状態にする必要があります。
2. HEPAフィルター付掃除機による
クリーニング
資料の表装部、見返し、天地、こぐちなどに付着したカビを吸い取ります。
3. エタノールによるウェットクリーニング
(除菌)
エタノールを柔らかい布に吹き付けた後、汚れやカビを丹念に拭き取ります。

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