ニュースリリース

日本ファイリングと凸版印刷が、貴重資料の長期保存と利活用事業で協業

日本ファイリングと凸版印刷が、貴重資料の長期保存と利活用事業で協業
~デジタルアーカイブソリューションと大量脱酸処理技術の融合によって
貴重資料の消失リスク対策から最適な保存、有効活用を実現~

日本ファイリング株式会社
凸版印刷株式会社

日本ファイリング株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:田嶋譲太郎、以下 日本ファイリング)と凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、企業や官公庁、各種団体の所有する貴重資料の、「現物保存」と「デジタルデータ保存」を軸とした貴重資料の長期保存と利活用事業において協業。

日本ファイリングの「DAE法による大量脱酸処理」をはじめとする、紙資料の現物保存に関する技術と 凸版印刷が提供する、高品質撮影、年史編纂、データベース構築など史資料の有効活用を実現するデジタルアーカイブソリューション(※1)を連携させたサービスを2014年7月中旬から開始します。日本ファイリングの大量脱酸処理ラインと凸版印刷の大規模デジタル化ラインが一本化されることで書籍や重要文書など扱いの難しい貴重な紙資料の脱酸処理作業と、デジタル化を同時にセットで実施。資料への接触回数が減り、トータルコストの削減、リードタイムの短縮など、より効率よく貴重資料の保存を実現し、さらにデジタル化による資料の新たな利活用への可能性を広げていきます。

背景

19 世紀半ば以降100年以上にわたり世界的に使用された「酸性紙」が茶色に変色し、ぼろぼろに崩壊してしまう現象(スローファイヤー現象)は、いわゆる「酸性紙問題」として欧米を中心に対策が叫ばれ、国内でも1980年代に入り深刻な課題となっています。
企業や官公庁などが保有する紙資料の中でも、歴史が古いものはほとんどが酸性紙であり、スローファイヤー現象による損失の危機に直面しています。歴史を伝え、未来に新しい価値を生みだす貴重な「情報資産」としての資料が失われようとしているこの状況下において、事業継続やリスク対策などの観点からも、貴重資料の現物保存やデジタル化などによる利活用への期待は高まっています。

※1 凸版印刷のデジタルアーカイブソリューションについて
史資料の整理・保存・目録化、高品質デジタル化(高精細撮影、立体計測、大量スキャン)、データベース構築、利活用提案(年史編纂、周年事業、プロモーション、ブランディングなど)、およびアーカイブ全般にわたるコンサルティングを通じ、企業や官公庁などにとって最適な史資料管理、利活用をサポートしていきます。

平成26年7月
日本ファイリング株式会社

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